道の駅「玉露の里」で玉露やお茶文化について学ぶ
藤枝市(旧岡部町)の朝比奈地区は、高級緑茶「玉露」の三大生産地のひとつとして知られています(他の2つは京都の宇治・福岡の八女)。
その名産の玉露やお茶文化を広める拠点として作られたのが、「道の駅 玉露の里」です。
玉露の里は道の駅ではありますが、どこかに行く途中に立ち寄るような主要な交通路上ではなく、かなり僻地に位置しています。
ただ、僻地とはいえ玉露の里までは朝比奈川沿いの気分のいいドライブになるため、私はよく立ち寄ります。
そんな玉露の里を紹介したいと思います。
道の駅玉露の里の施設紹介
道の駅 玉露の里は、駐車場・トイレ・売店・情報コーナーといった一般的な道の駅にある施設のほか、玉露やお茶文化に関する茶室・日本庭園・玉露の歴史文化園などの施設があります。
玉露関係の施設は、道の駅の駐車場・売店とは朝比奈川を挟んだ対岸にあります。
茶の華亭
レストランと物産館のある施設です。
レストランは天丼・カツ丼などの丼物やカレー、各種の蕎麦などといったラインナップです。ちなみに、蕎麦は基本的に茶蕎麦です。
また、岡部汁という、豚汁にとろろを入れて食べるものが名物です。
特徴はデザート。
玉露しるこ(温・冷)、玉露のアフォガートなどの玉露を使ったメニューが並びます。
なお、団体客用に各種の和食セットメニューが用意されているようです。
ちなみに、外国人観光客を満載した大型観光バスをよく見かけます。
外国人がお茶文化を知る場所として人気になっているようですね。
物産館はそんなに広くはないですが、お茶関連の品物や地元の漬物、おみやげ品のほか、少ないですが農産品も並びます。
また、休日などは物産館の外で竹細工などの地元の工芸品が並んでいることもあります。
瓢月亭
日本庭園を眺めることができる本格的な茶室です。
入館料がかかりますが、お茶とお菓子がつきます。
入館料は510円で、玉露・抹茶・つゆ茶のいずれかと和菓子がつきます。
なお、820円支払うと、玉露と抹茶と和菓子の3点がつきます。
日本庭園
瓢箪池を中心にした、伝統的な回遊式庭園となっています。
池には錦鯉がおり、鯉のエサも売っています。
玉露の歴史文化園
地元の山野草が植えられている「茶花園」「鷺田池」、玉露茶に使われるお茶の品種を展示している「玉露品種園」、茶業に関する様々な体験ができる「体験茶園」などがあります。
なお、茶花園の花は、茶室「瓢月亭」で茶花として利用されているそうです。
玉露の里周辺の見どころ
玉露の里に車を停めて周りを歩き回れば、いろいろと楽しめるスポットがあります。
玉露の里に立ち寄ったついでにいかがですか。
玉露の里 椿園
茶室「瓢月亭」の北側の山に玉露の里椿園があります。
300種1100本の椿が植えられており、2月下旬から4月下旬まで楽しむことができます。
それにしてもなぜ椿なのか…。お茶も同じツバキ科だからかなぁと思ったら、実はこの地域の歴史に関連があったようです。
それは地域に伝わる「朝比奈ちまき」という食べ物と関係があるようです。
「朝比奈ちまき」とは、地元の領主朝比奈氏が合戦の際持っていったものですが、ツバキの木を燃やして防腐剤の役割をする灰汁をつくり、それに一晩漬けたもち米を蒸したものなのだそうです。
朝比奈城
道の駅玉露の里の裏山にあるのが朝比奈城。
この地域の領主朝比奈氏の居城とのことですが、詳細は不明です。
城址はハイキングコースになっており、玉露の里の南にある万年寺から登り始め、新舟バス停付近に降りるようになっています。
道標もあるので、コースから外れない限り迷うことはなさそうです。
1時間弱で行ってこられると思いますが、頂上付近の削平地と土塁跡以外はあまり分かりやすい遺構はありません。
殿地区のコスモス畑
道の駅玉露の里より少し南の殿(との)地区の水田では、毎年秋にコスモスの花が楽しめます。
殿地区の水田を2つに分けて、隔年で交互にコスモス畑にするそうです。
また、櫓を立てて上から一面のコスモスを見下ろすことができるなど、色々と工夫をしてくださってあります。
地元の有志の方に支えられた田んぼを使ったイベントなので、指定された通路以外には足を踏み入れないなど、注意して楽しんでくださいね。
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