松崎町那賀川堤の桜は春独り占めの穴場スポット
各地で桜の便りが聞こえ始めてくると、なんだか心が騒ぎます。
咲き誇る桜の並木を眺めていると、切ないような愛おしいようななんだか不思議な気持ちになりませんか。
ただ、ひとつだけ問題もあります。
有名な桜スポットは、どうしても人ごみになりがちなのです。
もちろん、大勢で桜を囲んで花見をするのなら、にぎやかな雰囲気も悪くはないでしょう。
でも、静かに桜に浸りたいと思った時、なかなかそのようなスポットは見当たらないのではないでしょうか。
その点、西伊豆・松崎町の那賀川沿いの桜並木は、規模が大きい分様々な楽しみ方ができるスポットです。
場所によっては壮大な桜並木を独占することも可能です。
松崎町那賀川沿いの桜並木
松崎町を流れる那賀川沿いには、約6キロにわたって1200本余りの桜並木があります。
多くはソメイヨシノですが、一部ヤマザクラも混じっています。
この時期、那賀川の河原には菜の花も咲いており、川の両岸に広がる緑と黄色・ピンクの光景はとても美しいです。
また、那賀川中流域の松崎町那賀地区では、那賀川沿いの田んぼに花の種をまいた、いわゆる「田んぼを使った花畑」が広がっています。
かなり規模の大きな桜並木ですので、年によっては開花のタイミングが場所ごとにずれることもあります。
そのため、桜を楽しめる期間が比較的長めであると言えるかもしれません。
ちなみに、開花は那賀川の上流部の方が早く、大澤地区→那賀地区の花畑周辺→町中の順に、それぞれ数日ずつずれて開花することが多いです。
那賀川沿いの桜スポット紹介
那賀地区「田んぼを使った花畑」周辺
松崎町の桜スポットとして一番有名なところでしょう。
花畑から那賀川方面を見ると、花畑の一段上に那賀バイパス越しの桜並木が楽しめます。
なお、「田んぼを使った花畑」には、無料の駐車場が準備されているほか、同じく無料の足湯なども設置され、色々な楽しみ方ができるところです。
(※追記 花畑の駐車場は、今年は無料ではなく、500円でした。花畑の事業に町の予算がつかなくなったことと関係があるのかもしれませんが…)
なお、この周辺は、桜の時期にはライトアップもされます。
那賀川下流域の市街地部分の桜
那賀川の桜は、かなり河口に近い部分から始まっています。
河口から国道136号線の橋までの部分は旧来の松崎の町中にあたります。
松崎町といえばなまこ壁が有名ですが、那賀川沿いにも明治時代の商家旧中瀬邸などのなまこ壁をもった建物が残っており、桜との共演も楽しむことができます。
那賀川南岸の桜
那賀川の北側には川に沿ってバイパス(県道15号下田松崎線)が通っているのですが、南側の土手は細い遊歩道になっています(時折地元の車が通ることはありますが…)。
バイパス側と違ってとても静かに桜を眺めることができます。
中でも「田んぼを使った花畑」から少し下流にある伏倉橋を渡って南側の土手に入ると、かなりの穴場スポットになります。
時間があれば、そのまま上流の南郷橋までぐるりと一周まわってみるのもおすすめです。
大澤地区の桜並木
道の駅「花の三聖苑」の手前から那賀川は県道15号線から離れ、やがて池代川と名前を変えます。
その「花の三聖苑」の裏あたりも、桜の隠れた名所です。
川沿いの道幅も狭くなりますが、桜自体はより密集して植えられている印象です。
地区の方が、桜の枝に俳句の札を吊るしたりもしており、それらを眺めながら散歩するのも一興です。
交通・駐車場情報
交通
松崎町までは自家用車が主な交通手段になります。
伊豆縦貫道が途中まで開通しているので、東名沼津インターから約2時間のドライブになります。
公共交通機関の場合、伊豆急行駿豆線修善寺駅から東海バスで98分です。
駐車場情報
田んぼを使った花畑駐車場
松崎町中心街から県道15号線で下田方面に向かい、櫻田交差点から200メートルほど先にあります。花畑の期間は無料で利用できたのですが、今年は500円かかります。
なお、数台しか止められませんが、この駐車場より少し上流の土手沿いに、無料で駐車できるスペースがあります。
明治商家中瀬邸駐車場
国道136号線宮の前橋交差点を那賀川河口方面に曲がり、400メートルほど行くとあります。
料金は3時間まで無料。松崎の町中を観光する場合も便利です。
なお、以前ここから那賀川沿いを歩き、南郷橋まで往復しましたが、3時間以内で戻ってこられました。体力に自信のある方は是非。
道の駅「花の三聖苑」
県道15号線を下田方面に向かうと、山道に入る手前にあります。
なお、「花の三聖苑」には日帰り温泉もあります。決して大きくはありませんが、泉質は素晴らしい隠れた名湯です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません