畑薙大吊橋で紅葉を楽しむハイキング

2020年4月2日

畑薙大吊橋(はたなぎおおつりばし)は、大井川上流にある畑薙第一ダム(畑薙湖)の中ほどに架かっているつり橋です。

静岡市の最北部、一般車両が入ることのできる限界(沼平ゲート)から、さらに畑薙湖畔を約40分ハイキングしてようやくたどり着くことのできる秘境です。

交通の不便さもあり、登山客以外の一般の観光客の姿は少なく、スケールの大きな紅葉を静かに楽しむことのできるスポットです。

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スリリングな吊り橋体験

長さ181.7メートル、高さ30メートルというこの畑薙大吊橋は、踏み板の幅も狭くかなりスリリング。
とくに風がある日は恐怖感が倍増します。
とはいっても、定員15名との表記もあり、橋としては頑丈に作られているのでご安心を。

ともかく橋の上から眺める、急峻な崖を覆うような鮮やかな紅葉はまさに絶景です。

畑薙湖畔のハイキングも楽しい

沼平ゲートからは、湖畔に作られた道を歩きます。

一般車両は通行禁止ですが、道幅は車も通ることができるように整備されており、時折電力会社の車両や工事車両は通ります。
雨が降った後は水たまりもできますが、基本的には歩きやすい道です。
ただし、時折大きな落石の痕を目にすることもありますが…。

この、畑薙大吊橋までの道中も、湖畔に映える紅葉やススキなどを楽しむことができます。

紅葉の見ごろは?

例年、10月下旬から11月上旬頃です。
かなり奥地のため、比較的紅葉は早いです。

なお、井川から畑薙湖まである程度標高差があり、紅葉の時期も若干ずれます。そのため、畑薙湖はすでに見頃が過ぎていても井川湖畔の紅葉が楽しめるなどといったこともあります。

畑薙大吊橋への道

畑薙大吊橋へは、井川から県道60号南アルプス公園線をひたすら北上します。
それなりの道ですが、特に平日は大型ダンプの往来が頻繁なので、それなりに注意が必要です。
畑薙第一ダムを超えて畑薙湖の東側を1キロちょっと行くと県道60号の始点沼平ゲートに到着。周辺に駐車可能なスペースがあります(40台程度・無料)。
そこからは徒歩ですが、湖畔沿いの一本道なので道に迷う心配はなさそうです。ただし、クマなどの野生動物と遭遇する可能性があるので、ご注意下さい。

周辺のおすすめ立ち寄りスポット

畑薙第一ダム

畑薙大吊橋が架かっている畑薙湖を堰き止めているダムです。
吊り橋までは、このダムの上の道を通っていきます。

中部電力が管理する発電用のダムで、中空重力式コンクリートダムとしては世界最大級だそうです。

なお、中空重力式コンクリートダムとは、コンクリートがまだ高価だったころ、その使用量を減らすために内部に空間を作ったダムのことだそうで、近くの畑薙第二ダムや井川ダムも同様の形式とのことです。

南アルプス赤石温泉「白樺荘」

県道の終点より4キロほど下にある、宿泊もできる静岡市営の温泉施設です。

昔から南アルプスの登山客に愛されてる登山宿でしたが、平成21年にリニューアルオープンしました。
以前の源泉かけ流しだった施設に比べて泉質自体は今一つのようですが、ロングドライブの疲れを癒すのにはいいかもしれません。
入浴は大人510円です。

また、食堂があり、鹿刺し定食や山女そばなど珍しい山の幸を食べることもできます(かつ丼など普通のメニューもあります)。

なお、この白樺荘より先に飲食店や公衆トイレはないので、貴重な存在です。

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